2012年4月11日水曜日

原弘と東京国立近代美術館



《バウハウス展》 1971年


 この展覧会は2月から開催されていますので、もう2か月が経過しています。「今さらどうして?」と言われそうですが、デザイン関係に携わる者としてはどうしてもこの展覧会は無視できないのであえて取り上げさせていただきました…。
 原弘(はら・ひろむ1903〜1986)と言えば亀倉雄策、早川良雄らと共に装幀やポスター、パッケージ等で日本のグラフィックデザイン界をリードしてきた人です。
オーソドックスでありながら、時代を先取りをする斬新なデザイン!洗練された感性!既に昭和初期にそのずば抜けた感性はさまざまな商品イメージに反映されていたのでした。 
 これは日本デザイン界の巨星と呼ぶに相応しい原弘の偉業を振り返る貴重な展覧会といえるでしょう。





原弘と東京国立近代美術館
──デザインワークを通して見えてくるもの

 原弘(はらひろむ)(1903-1986)は、国立近代美術館が京橋に開館した1952(昭和27)年から1975(昭和50)年まで、じつに23年間にわたって、当館の展覧会ポスターをほぼ一貫して手がけていました。原弘が当館の展覧会のためにデザインした展覧会ポスターはおよそ200点を数え、戦後の原弘の仕事の重要な一角を占めています。原弘は、ポスター以外にも、招待状、展覧会カタログの表紙、機関誌『現代の眼』など印刷物のデザインを手がけており、いわば当館専属のアートディレクターとしての役割を果たしていたといえます。...今回の展覧会では、原弘の国立近代美術館のためのポスターの仕事をまとめて紹介するとともに、戦前期の代表作であるパリ万国博覧会(1937年)の写真壁画や対外宣伝誌『FRONT』、そして、戦後のブックデザインなどもあわせて展示し、そこに流れる原弘デザインの理念を探ります。(美術館サイトより)

会場    東京国立近代美術館 
      東京都千代田区北の丸公園3-1
会期    2012年2月3日(金)~5月6日(日)
入場料   一般=420(210)円
      大学生=130(70)円
      *( )内は20人以上の団体料金
      *高校生以下、18歳未満、65歳以上は無料
      *障害者とその介護者1名は無料(要障害者手帳)
休館日   月曜日(ただし、3月19日、3月26日、4月2日、4月30日は開館)
開館時間  10:00~17:00(金曜日は20時まで開館)
      *入館は閉館の30分前まで
問い合わせ tel. 03-5777-8600(ハローダイヤル)
主催    東京国立近代美術館